6月FOMCを通過して逆に方向感がなくなったドル円相場

6月FOMCは大方の市場の予想通り0.25%の利上げを実施することとなりましたが、さらにバランスシートの縮小を積極的に展開することも明確に表明され、早ければ9月から債券をはじめとする資産売却が始まることが明確になりました。
これを受けた各金融市場の反応は実にばらばらな展開となっており、そのことが相場の先行きをよくわからなくさせているというのが足元の現状に思われます。

債券市場は長期金利が上がらず短期金利のみ上昇する状況

本来ここ8年近く続いてきた中央銀行による人工的な相場が終焉し、債券売却による資産縮小まで具体的な意向が示唆されたわけですから債券市場にもっと明確な動きがでてもしかるべきなのですが、相変わらず市場は長期金利がまったく上がらない状態で、むしろ短期金利が上昇して長短スプレッドが失われる状況となってきています。
これがフラット化するような事態に陥れば、株式相場が大きく暴落するリスクに見舞われることになります。

米国株式市場は既に市場から降りるファンドとトランプ相場への期待筋に二分

一方、米国の為替市場ではNASDAQはFANGと呼ばれるIT値嵩株の価格が大きく崩れ始め、一部の投資家が明確に市場から撤退して様子見を決め込み始めているにも係わらず、NYダウのほうはまったく意に介さず堅調を維持しており、夏のトランプ政権による減税案の実現とボルカールールの修正による金融機関へのプラスの影響を期待して、金融株が上がり始めるという独特の状況を示現しはじめています。
つまり市場の先行きに悲観論をもつファンド勢とまだ楽観論を継続させているファンド勢が混在して明確な動きを失っていることがわかります。

ドル円はあくまで債券金利についていく動き

こうした中でドル円の動きも上昇するのか下落するのかいまひとつよくわからなくなってきてしまっています。
本来は利上げを受けて債券金利が上昇すれば明確に上昇に転じることも考えられましたが、足元ではそうした動きにはなっていないことから引き続き債券金利をにらみながらの展開が続くものと思われます。

Data Investing 米国10年債1時間足推移

Data Investing 米国10年債1時間足推移

利上げの影響はこの先明確になる可能性

とりあえず米国の利上げによる相場への影響ははっきりしない状態が継続中ですが、長く金融緩和を続けてきてゼロ金利だったからこそ成立していた相場状況が崩れるのは間違いないものと思われ、6月はこのままで推移しても7月以降相場に変化がではじめた時点ではかなり売買に注意が必要になりそうです。
とくにこれまで中央銀行の金融緩和があったがゆえに形成された過剰流動性相場で、米国の株式に資金が集中してきた状況には確実に変化が訪れようとしており、すでに経済指標にはその変化が色濃く出始めています。

企業業績にしても金利の上昇局面では利益が低下するのがこれまでの定石となっているだけに足元でよく見える米国の景気に変化が現れるのは時間の問題で、株価の大幅下落があれば、ドル円もその下落に追随する形となることが予想されます。
米国債券金利が上昇に転じれば、ドル円も上昇が見込まれますのでしっかりその動きについていくとしても株価の下落に巻き込まれることがないように、ほかの金融市場にも目を光らせながら売買をしていくことが求められそうです。

本来、FOMCを受けて相場はより明確な方向性を示現するものと期待されていましたが、実際にはすっかり方向感がよくわからなくなってきてしまっており、ランダムに上下動を繰り返すような状況ですから、かなり難しい局面に向かっていることだけは相当意識してトレードをしていくことが求められます。
迂闊にレベル感で買っても売ってもやられるだけのリスクが高まりますので、相当注意していくことが必要な6月末の為替相場です。


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