7月に入って急に流れが変わってきた為替相場

7月に入ってからすっかり市場の中心通貨がドルからユーロに移行しつつある状況が続いています。
ECBが本格的に金融緩和の出口に向かうのではないか?との憶測から、ユーロを大きく買い上げようとする投機筋の動きも見られ、円がとにかく主要通貨すべてに対して一人負けのような状態で売られる相場が続いています。
中でもユーロ円の上昇はすさまじいものがあり、投機筋も珍しくユーロ円をターゲットにして相場の買い仕掛けを進めているように思われます。
6日の昼からの動きだけみても既に2.4円近く上昇しているわけですからそのスピード感は驚くべきものがあります。

ユーロ円1時間足 7/4~7/10

ユーロ円1時間足 7/4~7/10

当然のことながらユーロ円は架空通貨であり、それ自体には大きな取引がありませんから、投機筋が狙うのはユーロドルの買いとドル円の買いによる組み合わせということで、この2つの通貨ペアが大きく上昇しているのもよくわかる状況です。

欧米と日本の金融政策の違いが円安を示現

今月に入ってから急激に先進各国であるECBやBOEといった中銀による利上げ意欲が高まりを見せていることから、緩和措置がまったく考えられない日銀の配下で円だけが取り残された状況がかなり強く相場に示現しています。

ただ、ECBにしても今の状況で本当に利上げができるかどうかはまだまったくわからないところにありますし、FRBも9月以降資産の縮小やさらなる利上げにこぎつけられるかどうかはまったくわからないことから、どちらかといえば足もとの動きは投機筋の仕掛けの気配が非常に強く、夏休みを控えてどこかでいきなり反対売買が飛び出すことで相場が反転してしまうことも想定しておかなくてはならない状況に見えます。

ドル円は米国10年債利回りの上昇次第

気になるのは米国の10年債の金利動向で、2.4%に近づいたところから米10年債を大量保有しているファンド勢が投げ始めている点が気になります。
CMEが発表した先週段階のファンドの10年債保有率は徐々に減ってはいますが、かなりまだ残っているのが実情でこれが一気に反対売買で投げに転じることになりますと、10年債金利は3%に近づくような動きを示現する可能性があり、そうなるとドル円も115円を大きく超えるといったまさかの展開が考えられます。

データCME

データCME

現状ではドル円が115円を超えて上昇するなどとは考えにくいところですが金利動向次第では118円に接近する可能性もまったくないとはいえない状況に差し掛かってきています。
ただし、この金利の上昇が3%に近づきますと米国の株式市場はもはやこらえ切れなくなり、大きく下落に転じるリスクが高まり、ひとたび株式相場が大崩しはじめればドル円は金利とは関係なく下落に歩調を合わせる危険性が高まります。

ここからの相場は債券金利と株式市場の両方に注目

こうなりますと、ドル円は上昇トレンドだからいつまでもついて行って安心とは決していえないことが理解できます。
足元では債券金利の上昇に追随するかのように上伸しても、どこかで株価の大幅下落のほうに影響をうけて今度は下落のタイミングを見計らうことになるというわけで、実はなかなか難しい相場状況におかれていることがわかります。

まず米国の10年債金利は常にチェックしておく必要がありますし、それと平行して米国の株式相場の動向についても気にしておくことが重要です。
変化の兆しはいきなり訪れることになりますからどんなときにも必ずストップロスをおいておくことも忘れてはなりません。
とくに7月後半から8月にかけては市場参加者が著しく減少することからちょっとした相場の変動が予想以上に増幅して市場に伝わることもあり、思わぬ大きな下落に巻き込まれることもありえます。日ごろ以上に注意が必要になる相場状況です。


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